2014年4月に岐阜のVECKでオーダー。
予定通り約3ヶ月で完成。
通常(と言ってもコマの増減はいくらでも可能)は8コマで制作されることが多いTWIST BRACELETだけど、手首の細い自分は1コマ減らして7コマでオーダー。
サイズ感は緩くもなくキツくもなく丁度いい感じ。
SLIT RINGに刻まれている文字は "QUALITY CRAFTSMANSHIP (優れた技巧)"。 LYNCH SILVERSMITHの多くのシルバーアイテムにこの文字は刻まれているし、ウェア類のタグなどにもプリントされていますが、これはLYNCH SILVERSMITH 矢野氏のプライドと自信の表れなのでしょう。
LYNCH SILVERSMITHのHP、「ABOUT LYNCH」にはこんな事がかかれています。
「アクセサリー」=「装飾」という概念から離れ、使用者の内面を浮き彫りにするシンプルで無骨なハードウェア的装身具を制作する。多くのデザインモチーフは動物の羽や骨、植物、古い鋳鉄の金具や構造物。これらに共通するのはいずれも機能する為の必然的な骨格とそのフォルムの美しさであり、そこに美の為の美が存在していない事を強く感じさせる。過剰に宝飾を施された物は経年に伴い醜く崩れていくが、シンプルで無骨なそれはより内側から使用者の愛着を語り出す。
Silverの美しさとは、手にしたばかりの真新しい状態のそれではなく、レザーJKTやワークブーツと同様に使用者の日常によって付いた、様々な傷や歪みによってより深く味わあい深い、人生の航跡となる。装身具とは本来、生きる上では必要性の無い物であり、しかしだからこそ、それを持つ必然が個人それぞれにある。 それは祈りであり、想いである。手にした確かな重みと馴染みの良いフォルムから感じる実存。
1990年代のアメカジーブーム以来、ワークブーツはファッションアイテムとしてすごく人気があります。
人気があるが故に様々な人達が愛用していますが、最近は傷や汚れなんかを気にしすぎる人達が多いように感じます。
「雨だから履かない」なんて言う人もいるくらいです。
「大事に育てる」「格好いい経年変化」を目標にすること自体は悪くないけれど、どう育ったか、どう変化したかは結果でしかなく、目指すべきところでは無いような気がしてなりません。
わざわざ傷を付けたり汚したりする必要は無いけれど、傷一つ無くピカピカのシルバーやレザーアイテムの、どこが格好いいのか自分には全く理解ができません。
数年後、自分のこのTWIST BRACELETも傷だらけで真っ黒になっていて欲しいと思う今日この頃。

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